2025.12.07これからの大工さんの家造り
こんにちは、アオイホーム株式会社代表の石川です。
先日の打ち合わせの時に腕のいい大工さんにお願いしたいとお客様よりお話しいただきました。当社には一番若くて30台、そして40台、一番年上で70手前という大工さんが頑張ってくれています。私が独立する前からの付き合いの方も多く安心して任せられる大工さんです♪
ただ、大工さんこれから確実に少なくなっていきます。小山市で建売物件を建築していた時お隣さんが某有名ハウスメーカーさんで建築中でしたが、現場に来ていた職人さんはほぼ外人さんでした。将来こういう現場が当たり前になっていくのかなと思いました。
大手ハウスメーカーさんというとほとんど工場で製作し現場では組み立てるだけという作業で済みますので基本的な技術を習得した方であれば外人さんでも問題なく建てられます。ハウスメーカーでなくとも木造軸組工法や2×4工法はプレカットがもはや当たり前ですので昔ながらの技術力は必要としません。
ただ、どうしても個人差が出やすいのがグラスウールなど断熱材の施工、気密シートなどのバリアの施工など経験や知識がものを言います。例えば性能を重視していない工務店の大工さんは正しい断熱材の施工や気密の取り方はまず分かりません。
しかし、これから大工さんの減少によりいろんな大工さんの囲い込みとなっていく事が予想されます。そして1から指導していくのは中々大変な事になります。
「灯す家」で採用しているリクシルのSW工法は断熱と構造用合板をセットで工場で生産。それを搬入し現場では組み立てるだけ。特別な技術や経験が無くても耐震・断熱・気密が確保できます。何より「いつ・どこで・誰が」施工しても同じ品質を保つことが出来ます。重要なのはしっかり確認、チェックができる現場監督ですね。
もちろん腕のいい大工さんである事にこしたことはないのですが、これからの時代求められるのは安定した品質(性能)の住宅をいかにお客様にお届けするかという事にあると思います。
※余談ですが腕のいい大工さんって工務店によって見方が違います。例えば建売や規格住宅などスピードを要求されるところはとにかく早い大工さん。ハウスメーカーなど厳しいルールの中での仕事を求めているところは素直に聞いてくれる大工さん(笑)。設計事務所など注文が多く現場での対応力が求められるところは柔軟な対応ができ納まりの知識が深い大工さん、ナドナド・・・
※私の経験上、腕というか挨拶やお掃除ができる大工さんはお客様に喜んで頂けていると思います。お掃除ができる大工さんは仕事も丁寧ですよね。
最後までお付き合いありがとうございました。
アオイホーム株式会社 代表取締役 石川和幸

