2025.12.03保証とローコスト住宅
こんにちは、アオイホーム株式会社代表の石川です。
先回の保障について補足です。
今どこでお家を建てても10年保証は必ずついてきます。法律で義務付けられたからですね。
ここで保障とローコスト住宅について接点が生まれます。
昔(30年以上前くらいかな)はローコスト住宅というと安かろう悪かろうの代名詞でした。当時のローコスト住宅はとにかく住んでからやれ雨漏れだのガタつきだのとにかくいろいろ不具合が生じてしまう住宅が多かったと言われています。ただ、実はそこがポイントでローコスト会社はその不具合を治すための修繕工事で利益を求めるというのが当時のやり方だったそうです。
安く土地と住宅を手に入れたつもりだったのに結局あとあとでお金が出ていってしまう…という事がイメージとして定着し私より一回り上のかた(バブリーな頃活躍した方々)にはローコスト住宅というとどうしても良くないイメージがつきまとうという事が今でも話として出てきます。
2000年(平成12年)に住宅として最低限の品質を確保しようと「品質確保促進法」が生まれ新築住宅は最低10年の保証が施工者に義務付けられました。10年内は雨漏れなど施工に原因がある場合には施工者が責任もって対応しなければならないという事になりました。それからは無茶な施工による安かろう悪かろうの販売は少なくなっていったと言われています(0にはなりませんが)。
ところでお引き渡し後の瑕疵として多いのは何かというと

ほぼ雨漏り…
この雨漏りですが、原因はいろいろありますが特に注意しなければならないのは屋根や外壁などの塗装(防水能力が落ちる)、外壁継ぎ目や窓回りなどコーキングといった部位でこれがほぼ割合を占めています。で、これらの防水性能はメーカーにもよりますが10年くらいは持ちます。ただ10年から15年くらいで再塗装、再コーキングといったメンテナンスが求められます。
ですので10年保証内で雨漏れが発生するリスクというのは少なく、むしろ10年保証以降が雨漏れのリスクが増大してきます(それで10年後の有料メンテナンスがないとさらに10年の延長保証にはならなかったという訳なんです)。
つまり、先日BLOGにUPした有料メンテナンス抜きで20年保証が実現するというのはお引き渡し後の安心と余計なメンテナンス費用が発生しない「とても素晴らしい保証システム」だと言えます。
ローコスト住宅でも20年保証がこれからは当たり前になってくるでしょうね。ローコスト住宅は質ではなく経営の工夫でお手ごろ価格にしなければならない時代となったと思います。
最後までお付き合いありがとうございました。

